令和8年鳴門市議会第1回定例会

公開日 2026年03月09日

◆ 目 次

(1)  はじめに

(2)「南海トラフ巨大地震被害想定」について

(3)「( 仮称) 大麻町総合防災センター」について

(4) 「株式会社KJホールディングス」との連携協定締結について

(5)「共同浄水場整備事業」について

(6)「ボートレース事業」について

(7)「本市を取り巻く社会経済情勢への対応」について

(8)「当初予算の重点事業等」について

   (ⅰ)「命と暮らしを守る力」について

   (ⅱ)「未来を育てる力」について

   (ⅲ)「支えあう力」について

   (ⅳ)「まちを動かす力」について

   (ⅴ)「心をつなぐ力」について

(9)「令和8年度組織・機構の見直し」について

(1)はじめに

 本日、第1回定例会を招集いたしましたところ、議員の皆様には、公私何かとご多忙中にもかかわりませず、ご出席を賜り、誠にありがとうございます。
 今期定例会におきましては、令和8年度鳴門市一般会計当初予算案をはじめ、各種議案を提出いたしておりますが、これらの議案説明に先立ちまして、まずは、諸般の報告と当面の諸課題についての所信を申し上げ、議員の皆様をはじめ、市民の皆様のご理解とご協力を賜りたいと存じます。

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(2)「南海トラフ巨大地震被害想定」について

 はじめに、「南海トラフ巨大地震被害想定」についてであります。
 去る2月4日、国の見直しを踏まえた「南海トラフ巨大地震被害想定」が、徳島県より公表されました。
 前回の想定に比べ、建物全壊・焼失棟数や死者数は減少しているものの、市内の一部が震度7の揺れが想定される地域に追加されたことにより、建物半壊棟数や避難者数は増加しております。
 今後は、県の被害想定を踏まえて津波避難計画を見直し、津波避難マップを改定するとともに、防災備蓄の強化を図り、防災訓練や研修等を通じた、さらなる防災意識の向上に努めてまいります。

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(3)「(仮称)大麻町総合防災センター」について

 次に、「( 仮称) 大麻町総合防災センター」についてであります。
 昨年9月より募集をしておりました「( 仮称) 大麻町総合防災センター」の指定管理候補者につきましては、12月19日に開催しました選定委員会におきまして、厳正な審査の結果、「シンコースポーツ四国株式会社」を選定いたしました。
 今後は、指定管理候補者と施設の整備内容や管理方法等について、意見交換を行いながら、開業に向けた準備を着実に進めてまいります。

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(4)「株式会社KJホールディングス」との連携協定締結について

 次に、「株式会社KJホールディングス」との連携協定締結についてであります。
 去る2月3日、大手予備校「河合塾」のグループ本社機能を担う「株式会社KJホールディングス」と連携協定を締結いたしました。
 本協定は、同グループが来年4月、新たに開校する広域通信制高校「ドルトンX学園高等学校」の地域における滞在型学習拠点が、本市に開設されるに当たり、締結したものであります。
 同校の最大の特色は、2年次に行う地域での探究学習で、全国から高校生が鳴門に集い、約3か月単位で滞在し、地域資源や地域課題をテーマに学びを深めるものであります。
 具体的な滞在場所には、「国立大学法人鳴門教育大学」の協力を得て、同大学の職員宿舎を、学習拠点には、大道銀天街周辺の空きテナントを活用する予定としております。
 本市を訪れた高校生の「探究」と「挑戦」を応援し、関係人口の創出・拡大や地域活性化を図るとともに、本市が抱える諸課題の解決に向けて、共に考え、行動する拠点となるよう、開設に向けた準備を進めてまいります。

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(5)「共同浄水場整備事業」について

 次に、「共同浄水場整備事業」についてであります。
 令和3年度より建設工事を進めてまいりました「鳴門市・北島町共同浄水場整備事業」は、令和8年度に最終年度を迎えます。
 水道水を作るための施設は概ね完成しており、本年4月に「通水式」を開催した後、新しい浄水場からの配水を開始する予定としております。
 県内初となる2つの市町が共同で整備した新浄水場から、市民の皆様に安全で安心な水を安定的にお届けできるよう、着実に準備を進めてまいります。

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(6)「ボートレース事業」について

 次に、「ボートレース事業」についてであります。
 今月24日から3月1日までの6日間の日程で、ボートレース鳴門において「プレミアムGⅠ第2回スピードクイーンメモリアル競走」を開催いたします。
 開催中には、著名人をゲストに迎えたステージイベントやトークショーなど、様々な催しも予定しておりますので、ぜひご来場いただき、52人のトップレベルの女性レーサーが挑む迫力あるレースをお楽しみください。
 また、本年6月23日からは、「SG第36回グランドチャンピオン競走」の開催も予定しております。
 ボートレースにおける最高グレードのレースであるSGレースとしては、4年ぶりの開催となります。
 全国から多くのお客様の来場が見込まれることから、本市をPRする絶好の機会と捉え、積極的に広告宣伝を展開するとともに、売上目標135億円の達成に向けて、着実に準備を進めてまいります。

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(7)「本市を取り巻く社会経済情勢への対応」について

 次に、「本市を取り巻く社会経済情勢への対応」についてであります。
 去る2月8日に、第51回衆議院議員総選挙が実施され、今後の特別国会において、国の来年度当初予算について審議されることとなっておりますが、予算の年度内成立は不透明な状況となっております。
 本市といたしましては、今後も引き続き、国、県等の動向を注視しながら、国の予算編成の遅れに伴って市民の皆様や事業者の方が影響を受けることがないよう、情報収集に努め、適時的確に対応してまいります。
 また、昨年12月に日本銀行が政策金利の引き上げを決定したことに伴い、金利は上昇傾向にあり、物価高と合わせて将来の財政運営への影響が懸念されます。
 こうした状況を踏まえて、必要なときに必要な方に支援を行き届け、子どもたちの未来のために大胆な投資を行う一方で、将来世代に負担を強いることがないよう、バランス感覚を研ぎ澄まし、事業の「選択」と「集中」を行いながら、市政のかじ取りを行ってまいります。
 今期定例会に上程しております令和8年度当初予算は、私が5期目を迎えて初めて編成する通年予算であります。
 昨年11月の市長選挙において、市民の皆様からいただいたお声をしっかりと受け止め、皆様にお約束した「命と暮らしを守る力」、「未来を育てる力」、「支えあう力」、「まちを動かす力」、「心をつなぐ力」の「5つの鳴門を動かす力」を実現していくための第一歩となるよう予算編成を行いました。

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アンカー(8)「当初予算の重点事業等」について

 それでは、当初予算の重点事業等について、「5つの力」に沿ってご説明いたします。

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アンカー(ⅰ)「命と暮らしを守る力」について

 まず、「命と暮らしを守る力」として、「物価高騰対応支援」についてであります。
 長引く物価高騰に対応するため、本市ではこれまで、9月補正予算、12月補正予算、1月補正予算と、適時的確に物価高騰への支援策を講じてきたところでありますが、円安や原材料高騰に伴う物価高騰は依然として収まるところがない状況にあります。
 そこで、市民の皆様への支援を切れ目なく継続するため、物価高騰対応支援事業の「第4弾」を、令和7年度3月補正予算及び令和8年度当初予算に計上いたしました。

 1つ目に、「給食費無償化事業」についてであります。
 本市では、国に先駆け、昨年10月から本年3月までの間、従前の中学3年生に加えて、中学1・2年生、小学校全学年に対象を拡充し、給食費の無償化を実施してまいりました。
 令和8年度からは、国による小学校の給食費の無償化が実施される方針でありますことから、国の支援額を超える部分についての無償化を実施するとともに、中学校の給食費の無償化も継続して実施いたします。
 また、国の給食費無償化事業の対象とならない児童の保護者や市外の中学校に通うなど、本市の無償化の支援を受けられない生徒の保護者には、給食費相当分として最大で5万円を支給いたします。
 さらに、市内の保育所、幼稚園、認定こども園といった就学前施設の給食費につきましては、令和元年から取り組んでおります副食費の無償化に加え、昨年10月から拡充しました主食費の無償化を継続して実施することといたします。
 就学前から中学校までの切れ目ない給食費の無償化を行うことにより、物価高騰の影響を受けている子育て世帯を重点的に支援してまいります。

 次に、「修学旅行無償化事業」についてであります。
 世界と日本の多様な文化に触れ、自分の世界を大きく広げる機会をすべての子どもに届けるための「せかたび」の実現に向けて、令和8年度におきましては、当面の物価高騰に対応した支援として、小中学校の修学旅行費用の無償化を行うことといたします。
 令和9年度以降の旅行先や実施方法につきましては、引き続き調査研究を行い、子どもたちの学びや経験に格差のない豊かなものとなるよう、検討を進めてまいります。

 次に、「ひとり親家庭等生活支援給付金事業」についてであります。
 物価高騰の影響を強く受けている低所得のひとり親家庭等を支援するため、国の「重点支援地方創生臨時交付金」や県の補助制度を活用し、「ひとり親家庭等生活支援給付金」として、対象児童1人につき2万円を支給いたします。

 次に、「生活支援未来応援基金」の設置についてであります。
 5期目の私の任期中に「5つの鳴門を動かす力」を確実に実現していくために、その動力となる基金として、新たに「生活支援未来応援基金」を、今年度中に設置することとし、令和7年度3月補正予算に積立金を計上することといたしております。
 令和8年度予算におきましては、基金を活用して物価高騰に対応した支援策を実施するとともに、「子育て支援や教育・学習環境の充実」、「地域経済対策」、「災害等の危機事象への対策」にも基金を充当することとしており、今後もこれらの事業を実施するための「力」として活用してまいります。

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アンカー(ⅱ)「未来を育てる力」について

 次に、「未来を育てる力」についてであります。
 まず、県内随一の子育て応援都市を目指し、令和4年度からスタートしました「なると まるごと 子育て応援パッケージ」につきましては、本年度が最終年度となっておりますが、市民の皆様から高いご評価をいただき、令和8年度においても、さらに内容を充実させ、継続することといたしました。
 具体的には、令和8年度には「修学旅行無償化事業」に加えて、男性の育児参加を促進し、こどもや家族と過ごす時間を創出できるよう子育て家庭を支援するとともに、男女共同参画のさらなる推進を図るため、「男性の育児休業取得支援事業」を新たに開始し、本市に住所を有する育児休業を取得した男性労働者に対して、奨励金を支給いたします。
 また、経済的な理由により就学が困難な児童生徒に対し、学用品費などの援助を行い、小中学校における義務教育の円滑な実施を図るための就学援助制度の認定基準について、世帯全員の前年所得が生活保護基準の1.3倍程度を下回る水準から1.5倍程度を下回る水準へと、対象を拡充いたします。

 次に、「9+1条例」についてであります。
 「9+1条例」は、行政が継続して取り組むことを市民の皆様に約束する「未来の契約」として、「条例」で仕組みづくりを行うものであり、令和8年度においては、まずは、仮称ではありますが、「若者条例」と「カスタマーハラスメント防止条例」の制定に向けて取組を進めることといたしました。
 「若者条例」は、次代を担う若者が社会の一員として意見を表明し、市政にその思いを反映させることのできる環境を整え、若者が活躍できるまちづくりを推進することを目的に制定するものであります。
 また、「カスタマーハラスメント防止条例」につきましては、近年、顧客や利用客などによる過剰な要求や不当なクレームなど、いわゆる「カスタマーハラスメント」による被害が社会問題として顕在化している中、ハラスメントから就業者を守り、誰もが安心して働くことができる職場環境を整備することを目的に制定するものであり、ハラスメントの実態や影響を踏まえた具体的かつ実効性のある施策の実施につなげてまいります。

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(ⅲ)「支えあう力」について

 次に、「支えあう力」についてであります。
 まず、「公共交通対策事業」についてでありますが、将来にわたって持続可能な移動手段の確保に向けて、公共交通体系の見直しを進めていくに当たり、地域ごとの住民ニーズや課題を明確にするため、市民アンケートや実際の利用データ等の調査を実施いたします。
 現行の交通形態の課題を抽出するとともに、各地域の特性に即した住民ニーズを客観的に把握し、分析を行うことで、既存の交通資源も最大限活用しながら、地域ごとの最適な移動手段を確保し、市民の皆様が安心して生活できる環境の実現を目指してまいります。

 次に、「健康ポイント『日に日になるポ』事業」についてであります。
 昨年10月から、市内在住の65歳以上の方を対象に、市民の運動習慣定着と健康意識の向上を図ることを目的に、日々の活動により獲得したポイントを「うずとく商品券」に交換できる「日に日になるポ」事業を開始しておりますが、令和8年度からは、対象を40歳以上の方に拡大するとともに、ポイントをPayPayポイントにも交換可能といたします。
 市民の皆様に楽しみながら、無理なく健康習慣を身に付けていただき、さらなる健康意識の向上、健康寿命の延伸に取り組んでまいります。

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(ⅳ)「まちを動かす力」について

 次に、「まちを動かす力」についてであります。
 まず、「鳴門駅周辺整備事業」についてでありますが、昨年3月より開始しました「鳴門市まちづくりデザイン会議」では、鳴門駅周辺のまちの将来像を描く「鳴門市まちなか未来ビジョン」の策定を進めているところであり、令和8年度におきましては、未来ビジョンで示されたまちの将来像に基づき、駅周辺の具体的な活用方法のほか、概算事業費、詳細なスケジュールや各エリアの施策などを整理する「基本計画」の策定を進める予定であります。
 併せて、まちなかにおける社会実験の実施や交通量などの基礎調査を行い、人の滞留や交流、回遊性といった効果の検証を行うとともに、行政と民間をはじめとする多様な主体が連携してまちづくりを進めていくための官民連携体制の構築を図ってまいります。

 次に、「トリプルRプラス事業」と「街路樹維持管理事業」についてであります。
 これまで実施してまいりました「トリプルR事業」における道路工事予算を倍増し、「トリプルRプラス事業」として、期間を限定し、集中的に投資することにより、誰もが安心して歩ける安全でクリーンな道路整備を進めてまいります。
 また、街路樹の維持管理に係る予算についても増額し、剪定や除草作業の頻度を増やすとともに、老朽化した樹木の植え替えを進め、市民の皆様の快適で安全な住環境を守り、景観保持にも努めてまいります。

 次に、「大麻町未来づくり会議 調査・検討業務」についてであります。
 大麻町の地域課題の解決や活性化を図るため、地元の関係者等からなる「大麻町未来づくり会議」におきまして、アンケート調査や検討を重ねてきたところでありますが、令和8年度におきましては、より一層の具現化を図るため、地域の将来像や方向性、必要な事業などをとりまとめた「大麻町グランドデザイン」の策定を目指してまいります。
 今後におきましても、大麻町に住む人の利便性や満足度を高めるとともに、町外の人からも魅力的に映るよう、大麻町のまちづくりを推進してまいります。

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(ⅴ)「心をつなぐ力」について

 最後に、「心をつなぐ力」についてであります。
 まず、「新スポーツ施設整備事業」についてでありますが、体育館と屋内温水プールを兼ね備えた新しいスポーツ施設の建設を進めていくに当たり、令和8年度は、建設予定地の地盤の状態や地層情報等を詳しく把握するため、地質調査を実施いたします。

 次に、「衛生センターグラウンド利用環境改善事業」についてであります。
 衛生センターのグラウンド整備に当たりましては、フェーズフリーの概念を取り入れ、屋根付きの観覧席やトイレ、防災倉庫等を敷地内に整備し、平常時は少年野球やグラウンドゴルフなどの利用者が快適に利用できる施設として提供するとともに、災害発生時には一時避難者などが活用できるよう、利用環境の改善を図ってまいります。

 次に、「文化会館及び健康福祉交流センター整備事業」についてであります。
 現在、両施設は、令和9年6月のリニューアルオープンに向けて改修工事を進めており、オープン後は2館一体の指定管理者制度を導入し、「文化」、「こども」、「あそび」をキーワードに、撫養川親水公園を含むエリア一帯のにぎわい創出につながる事業展開を図ってまいります。
 また、「なると第九」を未来につなげる取組として、「第九」関連イベントを開催し、文化会館のリニューアルを見据え、市民の機運醸成を図ってまいります。

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(9)「令和8年度組織・機構の見直し」について

 次に、「令和8年度組織・機構の見直し」についてであります。
 「5つの鳴門を動かす力」の実現に向けては、市民の皆様のご協力を得ながら、鳴門の持つ「力」を総動員していく必要があると考えております。
 市の組織といたしましても、職員の持つ力を効率的に最大限発揮できるよう、来年度より組織・機構を大幅に見直すことといたしました。
 「企画総務部」を再編し、市の将来的な方向性を見出す重要課題施策に係る取組を、より機動的かつ戦略的に推進する新たな司令塔として「未来戦略局」を新設するとともに、内部管理機能等を担う部門として「総務部」を設置するなど、市民の皆様と協働し、職員と共に考えながら着実に課題解決に向けた取組を進めていける組織へと改編を行うことといたします。

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